大河ドラマ・光る君へ 第七回「おかしきことこそ」
さあて、少しづつややこしくなってきましたよ。そりゃ、そうですよね。大河ですもの。いつまでもさらさらと、小川のように流れているわけにはいきません。
それに、おそらくこのドラマには〈戦〉がないでしょう。これまでの大河で、戦(いくさ)がないのって、ありましたっけ。「東京オリンピック」、くらいかな?
戦争はいけないけれど、一方で人は戦話や英雄譚が大好き。やっぱりこれがないと、盛り上がりにかけます。難しいですね
以下、箇条書きふうに。
花山天皇が寵愛した忯子が、難産の末亡くなりました。たちまち政治にも興味を失い、側近の藤原義懐に「よきにはからえ」です。
花山帝の学問の師としてそばに仕える為時(まひろの父)は、これを見て心を痛めます。元々は兼家(道長の父、右大臣)によって、スパイとしてこの場に送り込まれていた為時ですが、どうにもこの状況が心苦しくなってしまいました。処分、叱責を覚悟のうえで、兼家にスパイ返上を願い出ます。意外や兼家は「そうか、ご苦労であった」と許してくれました
まひろです。三郎(道長)とは当分会わない、と決意をしたものの、会いたい気持ちを捨てきれません。そんな気分を払拭したいがためか、あるいはもって生まれた作家魂が目を覚ましたのか、散楽一座のために台本を書くことを思い立ちます。
狐が猿たちをだます面白い話は、見物衆を大いに喜ばせました。しかしこの話には、右大臣家を批判する内容が含まれていたため、右大臣家の家人たちが暴れ込み、大乱闘となります。
兼家はこのところ、夜ごとうなされて目を覚まします。「こわい、こわいよ~」と隣で寝ている寧子を起こします。
「あなた、どうなさったのです」
「こわい。また夢を見たのじゃ、こわいよ~」
「大丈夫、大丈夫、わたしがおりますもの。大丈夫、大丈夫‥」
まるで、赤子のようです。
道長ら若い貴族たちの間で「打球をやろうではないか」という話が持ち上がります。
「打球」とは、馬上からスティックを使い、球をゴールに打ち入れる球技です。つまり「ポロ」。
4人がチームで対戦するのですが、道長チームは急に一人が来れなくなってしまいました。
そこで助っ人として呼んだのが、なんとあの直秀(散楽一座の長、盗賊団の首領でもある)でした。