藤原を捨てる。一緒に都を出よう

大河ドラマ・光る君へ 第十回「月夜の陰謀」  その陰謀が実行に移される日がきました。6月23日、庚申の日。この日を逃しては事はならじ、と安倍晴明が占った日です。月明かりの中、道兼は花山帝を‥ おっと、ここでひとつだけエピ …

だまされました

大河ドラマ・光る君へ 第九回「遠くの国」  兼家は陣の定めで倒れて以来、ずっと意識が戻りません。が、しかしですよ、これが実は仮病だったのです。娘の詮子が枕元で、「父上がいなくても大丈夫。私と東宮には左大臣源雅信という後ろ …

どこに行っても 私は嫌われる

大河ドラマ・光る君へ 第八回「招かれざる者」 この回では、道兼(みちかね)の苦悩が語られます。 藤原の道兼。右大臣藤原兼家の次男にして、三郎道長の兄。そして七年前、馬の前に飛び出したまひろに逆上し、止めに入った母ちやはを …

シナリオを書くまひろ ポロに興じる道長

大河ドラマ・光る君へ 第七回「おかしきことこそ」  さあて、少しづつややこしくなってきましたよ。そりゃ、そうですよね。大河ですもの。いつまでもさらさらと、小川のように流れているわけにはいきません。 それに、おそらくこのド …

First contact

大河ドラマ[光る君へ]第六回『二人の才女』  この回の目玉となるエピソードは、もちろん、まひろ(後の紫式部)とききょう(後の清少納言)との出会いです。史実的には、この二人が会ったという記録はありませんが、可能性は大いにあ …

まひろ怒る、倒れる、泣く、また泣く

大河ドラマ・光る君へ 第五回「告白」  五節の舞。舞いながらまひろが見たものは、母を殺した男道兼、そしてその隣に座る三郎(道長)の姿でした。この日からまひろは高熱を発し、寝込んでしまいます。  薬、医者、そしてこの時代は …

こんどは身代わり まひろ忙しい

大河ドラマ・光る君へ  第四回「五節の舞」 『古事談』という書物があります。これは、平安時代後期の貴族社会での逸話を拾い集めて記録したもの。 その中に、こんな一節があります。   花山院ご即位の日、馬の内侍、褰帳の命婦と …

Lady Murasaki スパイとなる?

光る君へ 第3回「謎の男」 三郎の父、藤原兼家は野心家です。すでに右大臣という高位にありながら、さらに上へと権力追及の手を休めることがありません。次男道兼が、蔵人頭という天皇のおそば近く仕える職にあることを幸い、天皇の食 …

初詣は京都 北野天満宮

考えてみれば、京都で学生時代を過ごした四年間も、年末年始は実家に帰っていたから、京都で正月を迎えるのはこれが初めてということになります。今年は、息子が住んでいる京都で正月の祝いをすることになりました。いい正月でした。クリ …